現渡し(品渡し)

現渡し(品渡しとも言う)は、信用売りのポジションを、現物をもって買埋し、反対売買とすること。
隠語で、たわしなどとも。

クロス取引きでは、権利落ち日に現渡しを行い、
信用売りと現物のクロスを解消する。
実際には、権利付き最終日の夜には、翌日の権利落ち日の現渡しを予約することができる。
ここで夜というのは、証券会社にもよるが、
大引け後に行われる値洗い処理が終わった後の時間である。
早いと17時頃から、翌日約定分の現渡が行える。
予約ができるというだけで、実際に現渡が執行するのは、
翌日である。

カブコムでは、この時点で余力が回復するので、
さっそく翌月の銘柄の仕込みに入ることができる。
人気のある銘柄の場合は、今月の権利取りが終了すると同時に、
翌月の権利取りが始まる。
その間の資金拘束をできるだけ短期間にしたい。
他の証券会社だと、現渡しを行っても、実際に受け渡しが完了する翌月初めまで資金が解放されないことが多い。

大引け後の30分は、当日分の現引き、現渡しを行うことができる。
これは当日分として現渡しが処理されるので、
この時間帯に、もし現渡しを行ってしまうと、
最終的に権利取りが行えないことになる。
逆に、高額逆日歩などの被弾を回避する場合に、
敢えてこの時間帯に現渡しを行うこともある。
これを、フライング現渡しという。
それまでの手数料や金利が無駄にはなるが、高額逆日歩を被弾するよりは良い結果となる。
大引け後に、翌日に、高額逆日歩が発生するかどうかの判断は、
高度な情報戦が繰り広げられるので、そう簡単ではない。

本来は、高度な経験と勘により逆日歩を回避するために
行うフライング現渡しだが、一部で、クロス取引の初心者を
からかう為にも用いられる。
これを間違って行ってしまうと、手数料や金利が無駄になり、
権利取りもできずに終わってしまうので、
現渡しに慣れていない初心者を惑わすのである。
その際に、ベジータが頻繁に目撃されるので、
この行為をベジータと呼ぶ。

セコく、賢く、楽しく、節約したり、蓄財したり。リスクは苦し、フリーランチは美味し。