フライングクロス

SBI証券においてのクロス取引(つなぎ売り)は、
売短5日(現在は売短15日に改正)を権利落ち日の5営業日前に行うのが定石であった。
だが、熾烈な獲得競争が行われるに従い、
5営業日を超えてその前営業日に、クロス取引を行うことが常態化してしまった。
これを、フライングクロスと呼ぶ。
当然、権利落ち日までポジションを持ち越すことができない。
権利付き最終日で強制決済となるのを前提した手法である。

本来、クロス取引の決済では現渡を行うことで、
決済時の手数料が一切かからない。
だが、この方法では強制決済となるので、
売買を権利落ち日の寄付きで別々に反対売買する必要がある。
よって、通常の倍の手数料がコストとしてかかる。
このため、このコストに見合うだけの優待価値が得られる場合にのみ有効な手法となる。
SBI証券において売短5日が売短15日に拡張された結果、
よほど人気の銘柄を除いては、
不ラインクロスが利用されることは少なくなった。
だが、最近ではクロス取引の過熱化に伴い、
再度フライングクロスが常態化する傾向がある。

なお、この手法が有効なのは、
強制決済手数料が比較的割安なSBI証券だけに限られる。
他の証券会社では、
強制決済の手数料にオペレータ課金や、ペナルティ等があり、
法外な手数料となるため利用できない。

セコく、賢く、楽しく、節約したり、蓄財したり。リスクは苦し、フリーランチは美味し。