優待狩り

優待銘柄は、権利月の数か月前から権利付き最終日まで、
株価が上昇し続ける特徴がある。
これを利用して、優待株を購入して権利落ちまでホールドすることを、優待先回り投資、イベント投資などという。
通常クロス取引は、寄成りなどで同値で両建てを行うが、
また、この特性を利用してクロスを仕掛けることで、
株価差益と優待権利を得ることを、時間差クロスなどと呼ぶ。

しかし、株価の上昇が優待価値や権利落ち以上に上昇すれば、
権利落ち前に利益確定しようとする動きが出始める。
また、最初からこの株価上昇を当て込んで、
権利前に売却益を得ることを目的とすることも考えられる。
優待権利の獲得を目的としないので、
優待族からは、優待狩りとも呼ばれる。

この手法も、優待先回り投資と同じく、
広く周知された手法となっているので、
どちらが儲かるとか一律ではなくなった。
むしろ、最近では権利取りまで一カ月切ると、
株価が下がり始める傾向がみて取れる。
大口や機関投資家などが、これに合わせて売るからである。
権利落ちまで待ちきれずに、
利益確定する動きがどんどん前倒しになる。

また、人気銘柄の制度クロスでは、
高額逆日歩が発生することがしばしば起きる。
通常は、優待取りでは逆日歩を払う立場となるが、
現物株をあえて保有せずに、
制度信用での買いポジションを持つことで、
逆に逆日歩を受け取ることを目的とする。
これを、逆日歩狩りという。
別名で、スケベクロスなどとも呼ばれる。

高額逆日歩が必ず発生するとは予測できないので、
逆日歩が発生しなければ、
手数料や金利だけを払うだけで無意味である。

権利付き最終日には、大引け間際まで、
逆日歩を回避したい者と、
逆日歩を受取りたい者の間で、
醜い情報戦が繰り広げられる。

セコく、賢く、楽しく、節約したり、蓄財したり。リスクは苦し、フリーランチは美味し。